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大阪大学ベンチャーキャピタルは、VR技術を応用したリハビリテーション用医療機器の開発に取り組むmediVRへ50百万円の投資を発表

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大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社は、VR技術を応用したリハビリテーション用医療機器の開発に取り組むベンチャー企業「株式会社mediVR」へ50百万円の投資したと発表した。

「株式会社mediVR」への投資を実行

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:神保敏明)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、株式会社mediVR(メディブイアール、以下「mediVR」)(本社:大阪府豊中市、代表取締役社長:原正彦)に対し、12月20日付で50百万円の投資を実行した。

大阪大学での研究成果を基に、VRを用いたリハビリ医療機器を開発

mediVRは、Virtual Reality(VR)技術を応用したリハビリテーション用医療機器の開発に取り組むベンチャー企業である。代表者である原氏は、大阪大学大学院医学系研究科修了後、大阪大学医学部附属病院未来医療開発部での勤務を経て、同社を創業。大阪大学での研究成果である特許を基に、事業を展開している。

同社の開発する「mediVRカグラ」は、VR技術を用いて姿勢バランス制御および二重課題型の認知機能を定量的に測定できる医療機器。経済産業省主催のジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2018では最高位となるグランプリを受賞、2019年2月にはPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)にクラスI医療機器としての届出が受理され、既に一般販売を開始している。

「mediVRカグラ」は、ゲームを楽しみながら自然と正しい方法でリハビリに取り組むことができるため、リハビリの定量化が可能になるという強みを有している。既に複数の医療機関で導入が進んでおり、「遊んでいるうちに勝手に治っていった」というリハビリ治療の未来像をイメージして更なる商品開発を進めている。

脳卒中や認知症の臨床研究を進め、医療機器の確立へ

今回の資金調達により、脳卒中や認知症など各症例に対する臨床研究を進め、エビデンスを積み重ねる計画。同社の商品を活用することでリハビリ治療効率の向上が可能となるため、同社事業へ投資する意義が大きいと判断し、投資を実行したと言う。