非標準のペプチド治療薬の発見と開発を目的とした東京 大学発のバイオベンチャー企業であるペプチドリームは、キョーリン製薬ホールディングス【4569】の子会社である杏林製薬との間で、複数の創薬標的タンパク質に対して特殊環状ペプチドを創製する共同研究開発契約を締結したと発表した。杏林製薬は今回の契約により、特定の創薬ターゲットにおいて、ペプチドリーム独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPS (Peptide Discovery Platform System)技術を用いて特殊環状ペプチドを創製すること、また特殊ペプチドに係る臨床開発、製品化を進めることを可能にした。杏林製薬は、従来の低分子創薬に加えて次世代の創薬アプローチとして、革新的なPDPS技術を活用し、自社が開発を目指す疾患領域における創薬ターゲットに対し、新たな化合物探索の可能性につなげたい考え。なお杏林製薬は、ペプチドリームに対し当契約に基づく契約一時金及びマイルストーンペイメント並びに製品化後の売上に応じた一定比率のロイヤリティを支払う。杏林製薬は、今後も自社内の技術にとどまらずアカデミア、ベンチャー企業等との連携も強化することでオリジナリティーの高い新薬創製を目指すとしている。