グリーベンチャーズは、新ファンド「AT-Ⅱ投資事業有限責任組合」(以下「2号ファンド」)の 1 次募集を締め切り、本組合を出資約束金総額約 40 億円で設立したと発表した。今回の主な出資者は、グリーの他、みずほフィナンシャルグループ各社のみずほ銀行、みずほ証券プリンシパルインベストメント、およびみずほキャピタルなど、国内の大手事業会社および金融機関。今後 2 号ファンドは、2016 年 12 月末まで引き続き出資者の募集を行い、出資約束金総額が約 70 億円に達するまで拡大する予定。2 号ファンドは、1 号ファンドの投資先である日本および東南アジア地域(主にASEAN 主要国)だけでなく、インドも投資対象地域に追加した。投資領域は、コンシューマーインターネット、モバイルサービス、マーケティングテクノロジー等、インターネット領域全般、特に法人向けサービスを中心にベンチャー企業投資を実施していく。投資ステージはシードおよびアーリーを中心とし、原則リード投資家として1 社当たり約 1 億~3 億円の投資を実施する予定。グリーベンチャーズは、設立以降 4 年半に渡り、日本および東南アジアのベンチャー企業に約 30 件の投資を実行しており、主にアーリーステージにおけるアクティブな投資家としての地位を確立している。事業シナジーの追及を主目的とする通常のコーポレートベンチャーキャピタルとは異なり、グリーベンチャーズはグリーの主力事業であるゲームおよびコンテンツ事業を主な投資対象とはせず、国内外における業界ネットワークを生かした高い案件発掘力でインターネット事業全般を投資対象にしている。リスクマネーの提供に留まらず、グリーベンチャーズの経験豊かなチームが持つ知見とハンズオンのスタイルで積極的に支援し、投資先の価値向上を通じて収益を上げることを目指している。