BtoBで商品を販売する事業では、「納品・在庫管理」「請求」「売掛管理」の流れでバックオフィス作業が発生する。例えば「どの取引先にどの商品を納品したか」という履歴を正確に把握するために、従来は紙の表やExcelに納品履歴を記録し、取引先別に集計する必要があった。さらに請求書の発行後は定期的に銀行口座の入金状況を確認し、入金に対応する売掛金がないか会計帳簿と突き合わせ、会計ソフト上で「売掛金の消込」という処理が発生していた。
■「納品・在庫管理」から「売掛管理」まで、スモールビジネスが バックオフィス全体を統合管理できる世界を目指す
今回の「スマート在庫管理」と「クラウド会計ソフト freee」のデータ連携により、事業者には以下の各分野でメリットを享受できる。
《納品・在庫管理業務》
ZAICOが提供するクラウド在庫管理ソリューション「スマート在庫管理」の利用者は、商品を出庫する際に商品に貼り付けられたバーコードまたはQRコードにスマートフォンのカメラをかざすだけで簡単
に納品履歴を記録することができる。また、納品履歴は「スマート在庫管理」上の在庫データに自動的に反映されるため、在庫の集計コストを下げるだけでなく、商品の在庫不足や在庫過多をリアルタイムで把握することができる。
《請求業務》
今回のデータ連携により、「スマート在庫管理」で記録された複数の納品履歴を取引先ごとにまとめ、「クラウド会計ソフト freee」に1つの売掛金の取引として登録できるようになる。またこの売掛金の取引から請求書を作成することができる。これにより請求日前に個別の納品履歴を手作業で足し合わせ、請求書を書き起こす工数を削減することができる。
《入金確認・売掛管理業務》
「クラウド会計ソフト freee」に取引銀行のインターネットバンキングサービスを登録しておくことにより、銀行の明細がリアルタイムで会計ソフト上に同期される。銀行口座へ入金があった際は、請求書の作成と同時に登録された売掛金のデータを元に「どの取引先からの入金か」が自動で提案されるため、事業者は個別明細と売掛金を突き合わせる手間を減らし、ワンクリックで入金確認と売掛金の消込処理を完了することができる。