ハチバン、リンガーハットとの資本業務提携終了へ

ハチバンは、リンガーハットとの資本業務提携を終了すると発表した。

■資本業務提携終了の理由

ハチバンとリンガーハットは、経営ノウハウ及び経営資源等を相互活用することにより両社の企業価値向上を 図ることを目的に、平成 26 年２月 10 日に資本業務提携（以下「本提携」）を締結し、平成 28 年３月を期限 として、対等な精神に基づき共同株式移転による持株会社（以下、「共同持株会社」）を設立し経営統合する ことを視野に入れ、両社役員からなるプロジェクトチームを結成し、定期ミーティングを開催するとともに、 両社のあらゆる部門で実務担当者が以下の６項目を中心に協議を進めてきた。

（１）出店地域及び商業施設のニーズに応じた専門店ブランドの店舗展開

（２）店舗設備及び店舗運営ノウハウの相互活用

（３）外販事業の拡大

（４）自社工場設備及び物流拠点の有効活用と最適化

（５）食材・包材・資材・消耗品等の調達の多様化及び効率化

（６）本部機能の集約によるコスト低減
その結果、平成 26 年２月から現在までの間に、両社の店舗展開に関するノウハウ提供と活用、仕入先、 自社工場及び物流網の相互活用や外販事業の融合等を一部実施する等、一定の効果がでている。 しかしながら、直営店のチェーン展開を中心とするリンガーハットとフランチャイズチェーン展開を事業 の核とするハチバンとの経営スタイルの相違により、国内外への店舗展開の拡大や原材料費及び経費のコストダ ウン等、当初期待していたシナジー効果が十分には出ないとの結論になり、最終的な経営統合の合意には至 らず、本提携については期限更新は行わずに、平成 28 年３月 20 日をもって終了することとなった。 今後はこれまで得られた両社共同による貴重な成果を活かしつつ、それぞれの成長戦略を独自に推進して いくとしている。