ワタミグループと大分県臼杵市との関係は、2010 年に、農業生産法人 有限会社ワタミファームが臼杵市に農場を開設したところから始まる。2014 年には、臼杵市が進める 「水源涵養※の森林づくり」に共鳴し、臼杵市での森林再生事業に参画、2015年には、ワタミF&Eが林業を主体とした臼杵事業所を開設した。
現在ワタミF&Eは、臼杵市の「バイオ マス産業都市構想」に基づく資源循環の取り組みにも参画している。 またワタミF&Eは、2014 年に再生可能エネルギー(FIT 電源)を活用した電力事業にも参入しており、臼杵市においても 公共施設や民間事業者へ電力を供給している。
※水源涵養 :降水量を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化して洪水を緩和するとともに、川の流量を安定させる、森林土壌の機能。また、雨水が森林土壌を通過することにより、水質が浄化される。
■エネルギーの地産地消、地域活性化を目指す
「うすきエネルギー株式会社」は、エネルギーの地産地消、ならびに地域の活性化を目指して立ち上げた。
設立当初は、九州電力ならびに日本卸電力取引所から購入した電力を供給していくが、今後は、地域内で未活用となっている木材や醸造副産物などバイオマス資源を活用した電力の調達を目指す。調達した電力およびエネルギー(熱、ガス、薪などの木材等)は、臼杵市内の事業施設や一般家庭を中心に供給し、地域とともに事業を成長させていくことを目指す。 また「うすきエネルギー株式会社」は、設立時はワタミF&Eの100%出資で設立するが、今後は地域企業等に参画(出資)いただき、より地域性を高めていく。本事業の成長とともに地域に雇用を生み出し、地域の活性化に寄与したいと考えているとしている。