サッポロホールディングス傘下の飲料・食品メーカーであるポッカサッポロフード&ビバレッジ(以下「ポッカサッポロ」)は、トーラクと、同社が保有する豆乳事業の飲料・ヨーグルトの事業譲渡契約を締結したと発表した。サッポログループの食品・飲料事業を担うポッカサッポロは、2013年の事業開始以来、レモン事業、スープ事業を強みに、飲料事業でのブランド開発等を進めており、今後のさらなる事業領域・商品領域の強化を模索する中、サッポログループとの親和性が高い植物性素材であり、ポッカサッポロの強みである加工技術を活かせる大豆という素材に着目。その大豆を原料とした豆乳事業は、昨今の健康志向、自然志向により、今後注目が高まることが予想され、健康や自然を志向するポッカサッポロの新たな事業としても成長が期待できると判断し、ポッカサッポロの一事業としての可能性を検討してきた。一方トーラクは、チルドデザート事業を中心におみやげ事業、ギフト事業、クリーム事業、豆乳事業を広く展開してきたが、豆乳事業については、単独での国内販売戦略に限界があり、中長期的な成長戦略を描くことが難しい状況であることから、事業およびブランドを継承し発展できる道を模索していた。こうした2社の意向が合致し、今回の事業譲渡契約の締結に至った。ポッカサッポロは、これまでトーラクが築いてきた「ソヤファーム」「大豆農場」のブランド価値を活かしながら一層の販路拡大、ブランド力の向上を図るとともに、ポッカサッポロの商品開発力を活かした新商品の開発を進め、豆乳事業の基盤を強化、拡大を目指すとしている。また、トーラクは、今後更なる成長が期待されるデザート事業やトーラクの強みを活かした新規事業等へ経営資源を集中させ、企業の成長、拡大を図るという。