ミツカンHDが英蘭日用品・食品大手ユニリーバとパスタソース事業の買収交渉を進めていることが22日、分かった。ユニリーバが北米を中心に「ラグー」ブランドで展開している事業で、ミツカンの買収額は最大で20億ドル(約2030億円)規模になるとの見方がある。交渉は大詰めを迎えており、合意でき次第発表するとみられる。ミツカンは米欧で複数の企業を買収し、海外事業を拡大してきた。少子高齢化で国内の食品市場は成熟しており、買収をテコに北米や新興国など成長の見込める海外市場の開拓を加速する。ミツカンは11年に調味料製造会社を傘下に持つ米ボーダーホールディングス(ニューメキシコ州)を、12年には英食品メーカーのプレミアフーズ(ハートフォードシャー州)から食酢など3ブランドを4100万ポンド(約70億円)で取得するなど、海外企業のM&A(合併・買収)を積極的に進めてきた。