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ワタミ、中国の飲食店運営企業と合弁契約締結アジア各地における日本食マーケットの拡大へ

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外食・宅食事業などを営むワタミ【7522】は、同社ならびにグループの海外事業統括会社であるWatami International Co.Ltd(以下「WIC」)が、中国大手航空会社の海南航空グループを有する海航集団の一社であるHMV Cultural F&B Group limitedが100%出資する特別目的会社Beautiful Oriental Group limited(以下「HMVCFBグループ」)と合弁契約を締結し、中国本土における日本食を中心とした外食事業の展開を推進すると発表した。
なお、WICの完全子会社である和民餐飲管理(上海)有限公司と、和民餐飲(深圳)有限公司の株式を、新会社「Watami China Food & Beverage Company Limited(以下「WCFB」)」に現物出資により移転する。そのうえで、WICは、WCFBへの出資持分のうち60%をHMVCFBグループに譲渡する株式譲渡契約を締結すること、中国本土におけるエリアフランチャイズ契約を締結することも併せて発表した。

ワタミは、中国本土において、2005年深圳、2011年上海に事業子会社を設立、業態「和民」など日本食レストランの普及拡大を進めてきた。商品開発力、店舗オペレーションの標準化など日本で培った飲食店経営ノウハウの投入による組織力を背景に、35店舗(2016年6月末現在)を展開、「和民」は日本食レストランとして現地の方にも広く知られるブランドとなった。
しかしながら、昨今の海外外食事業の事業環境の変化を踏まえ、さらなる事業拡大のうえでは、他社との提携が必要と判断、現地パートナーを探していた。

今回パートナーとなるHMVCFBグループは、「HMV KAFE」など複数の飲食店を上海・北京・香港などに展開し、中国および香港の外食事情に精通しているのみならず、経営陣が日本ならびに和食に対する理解が深く、業態「和民」の出店意欲も旺盛であるという。
また、同社の親会社である海南航空グループの商業施設・空港施設など多数の集客力を有するインフラへの出店余地の拡大も見込めることから、両社グループの得意分野を生かしながら、既存店舗の収益改善を図るとともに、中国およびアジア各地における日本食マーケットの拡大をともに推進することを目的として、今回、合弁会社設立ならびに株式譲渡を行うもの。

~M&Aタイムスより