酒類・食品の卸売を主要事業とする商社である加藤産業【9869】は、同社の持分法適用関連会社で、酒類食品の専門商社の三陽物産へ追加出資を行い、三陽物産を連結子会社化することを決めた。三井物産が保有する三陽物産の11%分の発行済み株式を1億円で買い取る。加藤産業は2002年に三陽物産と資本・業務提携し、すでに三陽物産の株式の40%を持つ。取得価額は約1億円。今回の追加出資で、独立した存在感のある全国卸売業としての企業規模を確立するとともに、次代の成長を見据えて一層の機能強化を図り、加藤産業の創立70 周年である平成29 年9 月期までに売上高1 兆円、経常利益 130 億円の達成を目指している。 加藤産業は、兵庫県西宮市松原町に本社を置く酒類・食品の卸売を主要事業とする商社であり、主に各種食品の卸売を専業とする。売上高では冷凍食品やインスタント食品の構成比率が高い。関西に本社を置くが、売上の比重としては首都圏のほうが大きい。プライベート・ブランド(PB)商品である「カンピー」のいちごジャムやマーマレードジャムなどがある。三陽物産は、大阪に本社を置く、酒類食品の専門商社である。サントリー製品を中心にその他酒類・飲料・食品の卸販売などを行ってる。