石川県金沢市にて料亭を経営していた梅は、2月6日付で東京地方裁判所より特別清算の開始決定を受けたことが明らかになった。1890年(明治23年)に料理屋「金城樓」として創業の同社は、老舗高級料亭として高い知名度を有すほか、料亭惣菜の販売や茶寮の運営、ブライダル事業を手掛けるなど事業を拡大。しかし、バブル崩壊による客足の落ち込みで業績が悪化すると、積極的な設備投資が裏目となり資金繰りが逼迫したため、営業継続を目的として新会社「金城樓」を設立し同事業を継承する一方、自らは清算目的会社として現商号へ改称し事後処理を進めていた。帝国データバンクによると、負債総額は約17億円の見通し。