危機管理の専門家から安全確保・避難に必要な考え方を学ぶ「座学」と、朝・昼・夜と3回街に出て、その状況下で被災したことを想定し、避難を行う「ワークショップ」、避難所における判断の確かさを確認する「フィードバック」で構成されている。
参加者が正しい状況判断をして、危険なエリアを迂回し安全なルートを通って戻ってきたかどうかを検証するためには、刻々と変化する位置情報を、なりすましを防ぎ暗号化した上で、高速にクラウドシステムに送信し、データベース化する必要があり、またその避難経路状況を地図上に迅速に可視化・分析し、参加者で共有することが求められ、今回アイネット、サイバートラスト、ユビキタス、クライシスマッパーズ・ジャパンはそれぞれの持つ技術を活かしてこの仕組みを支援する。
スマートフォンにインストールされた位置情報確認アプリとユビキタスのIoTクラウドプラットフォーム「dalchymia(ダルキュミア)」により、避難時の位置情報を高速にデータ収集・蓄積。そのデータは、アイネットの持つ、国内最高レベルの安全性を備えたデータセンターに格納され、高度で柔軟な避難時の行動分析を行う。さらにクライシスマッパーズ・ジャパンのサポートによりみんなで作る自由な地図「オープンストリートマップ」を活用した避難経路の見える化を実施し、今後の防災計画の立案に貢献をする。
また今回の訓練を通じて作成された避難マップはオープンストリートマップをベースに作成されるため、商用利用も含めて許諾不要で広く共有・配布することができ、参加者のみならず地域の防災意識の向上に役立てることができる。
この仕組みは、サイバートラストにより、電子証明書があらかじめスマートフォンに格納され、本人認証を実施することで、なりすましを排除し、さらにクラウドシステム側でも電子証明書を設定しSSL通信で暗号化を実現している。
これにより「いつ」「誰が」「どこ」という情報を安全にデータベース化でき、電子証明書によって認証された人だけが、システムにアクセスすることが可能になる。
・本人認証によるなりすましの排除、SSL通信によるデータの暗号化…サイバートラスト
・デバイスの管理や高速にデータを収集するIoTクラウドプラットフォームの提供…ユビキタス
・国内最高レベルの安全性を備えたデータセンターでのデータ管理…アイネット
・オープンストリートマップを使った避難経路の可視化…クライシスマッパーズ・ジャパン