24日付サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、ヴィチェーンはワインの供給プロセスを検証し、偽造品に対抗するためのブロックチェーンアプリをテストしている。
中国ワイン市場の規模は28億ドル(約3063億円)だ。同紙によると、「中国人はフランスがつくるよりも多くの『フレンチ』ワインを飲み干す」や「中国で消費されるシャトー・ラフィット・ロートシルトの少なくとも半分は偽物」といった警句があり、ワインの品質に対する大衆の信頼が落ちているという。
今回のイニシアティブの一環として、ヴィチェーンは上海外高橋進口商品直銷中心(DIG)と協力し、フランスメーカーのピエール・フェロー・エト・フィスの製品をテストしている。昨年同社は、自社のブロックチェーンプラットフォームで検証したフランスメーカーのボージョレ・ヌーボー赤ワインを提供する契約を結んだと報じられた。DIGとは小売り面でつながりがある。
消費者はQRコードをスキャンすることで、醸造所の詳細やブドウの品種など、ワインの重要情報を知ることができる。中国税関の18桁の申告番号や、保管庫から出されて上海の保税倉庫に発送された日、市内のDIG支部に到着した日なども含まれる。ヴィチェーンのパートーナー、フー・ユー氏は以下のようにコメントしている。
「ブロックチェーンの利点は、買い物客がワインボトルのライフサイクル全体の情報を、ブドウ園や流通、小売業者といった様々な側面から見ることができるところにある」
高級ワインについては、指定の近距離無線通信(NFC)チップを栓の辺りに組み込む計画だ。チップが壊れた場合はブロックチェーンのデータの読み出しや書き込みができなくなる。
すでに1万本のブロックチェーン追跡ワインがDIGに出荷されており、来年には10倍になると予想される。フー氏はまた、イタリアのブドウ園が中国での足がかりを確立するために、ブロックチェーンを活用する交渉をしていると明らかにした。同様のオファーはオーストラリアや南米のワイナリーにも出している。
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