起業家コミュニティ「千葉道場」がファンドを設立

エンジェル投資家の千葉功太郎は、自身が道場主を務める起業家コミュニティ「千葉道場」において、起業家による起業家コミュニティのためのファンド、「千葉道場ファンド」を設立した。

千葉道場ファンドは、千葉功太郎とExit経験を有する千葉道場投資先元CEOを中心に運営。元株式会社葵 代表取締役の石井貴基がパートナーとして参画し、元ザワット株式会社代表取締役社長の原田大作がフェローとして参画することになった。

投資領域は、非ドローンかつシード及びレイターの両端を対象としている。シードについては千葉道場コミュニティによる知見を吸収することで、世界の課題を解決する創造的なスタートアップであることが投資の条件となっている。また、レイターについては主に既存の千葉の投資先のIPO直前のラストラウンドを投資対象としている。IPO前のラウンドでファイナンスに苦しむ会社を複数見てきた経験から既存投資家である千葉自身がアンカーとなることで、千葉道場ファンド出資者や、他のVC・事業会社などと協調ファイナンスをサポートしていくことを狙っている。

現在、一次募集出資者として、大和証券グループ、みずほ銀行株式会社、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社ミクシィ、フォースタートアップス株式会社、株式会社リバネス、エンジェル投資家の方々、千葉道場EXIT起業家の方々にご参画いただいており、現在25億円超の調達が完了している。ファーストクローズは2019年10月末で、ファイナルクローズは2020年2月末を予定。

「千葉道場」は代表である千葉 功太郎がエンジェル投資家として出資していた起業家たちから、「起業家同士で経営の課題や悩みを相談しあえる場がほしい」と相談を受け、2015年から始まった日本最大級の起業家コミュニティである。投資先CEO・CｘOのみが参加条件となっており、完全秘密主義徹底の元、起業家にとって本当に必要なものを横串で応援していく、プラットフォームとして、活動してきた。千葉道場には、現在60社以上（ドローン部を含め90社以上）が参加しており、次世代を担うユニコーンスタートアップの成長を支えるべく、合宿や様々な勉強会を通して、起業家同士で切磋琢磨しあう学びの場である。起業家コミュニティがファンド機能を持つということは、世界的にも大変珍しい取り組みとなっていると言う。