自社運営のデータセンターでインターネットインフラサービスを提供するさくらインターネット【3778】は、「さくらインターネット石狩太陽光発電所」を北海道石狩市に建設し、8月10日より石狩データセンターへの送電を開始した。本発電所は、発電した電力を交流電力に変換することなく、直流のまま石狩データセンターへ送電し、専用のサーバルームに給電する。さくらインターネットは、石狩データセンターが全棟(計8棟を予定)稼働したと仮定すると、およそ4,000ラック分のサーバが電力を使用する計算になり、再生可能エネルギーを売電することなく、完全自社利用ができると考え、太陽光発電所の開所に至ったとしている。本発電所は、給電状況を自動で判別し、天候などの問題で発電できないときは交流系統から、停電などの場合はバッテリーから給電できる、優先制御のしくみにより高い可用性を実現している。