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阪大発ベンチャー「株式会社イムノセンス」への投資を実行

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大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:神保敏明)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、株式会社イムノセンス(以下「イムノセンス」)(本社:東京都世田谷区、代表取締役:渡邉洋)に対し、12月2日付で125百万円の投資を実行した。
OUVC1号ファンドは、2018年3月にイムノセンスに対して初回投資(60百万円)を実行しており、今回は2回目の投資実行となる。

大阪大学の研究成果を活用した免疫センサー(血液検査デバイス)を開発中

イムノセンスは、POCT向け免疫センサー(血液検査デバイス)の開発を行う大阪大学発の医療機器ベンチャーである。同社は大阪大学大学院工学研究科・民谷栄一教授のバイオセンサーに関する研究成果を実用化するため、2018年1月に設立された。

POCT(Point of care testing)とは、診療所、在宅、遠隔地、災害現場など様々な医療現場で行われるリアルタイム検査の総称で、迅速かつ適切な処置や疾病の予防につながることから、医療の質や被検者のQOL向上に資する検査方法として注目されている。

イムノセンスの開発するPOCT向け免疫センサーは、心筋梗塞、心不全、血栓症など様々な疾患の早期診断や経過観察に貢献できる血液検査デバイス。免疫反応と電気化学を組合わせた革新的なデバイスであり、既存の大型検査装置と比較して、小型・軽量(モバイル)で、1滴の血液から短時間かつ高精度の検査が可能であるという強みを持っている。

2018年3月に調達した資金を活用することで、イムノセンスは免疫センサーのプロトタイプ(試作機)を完成させ、良好な性能評価結果を得ることに成功している。

臨床研究の加速と組織体制の強化

今回の資金調達により、治験に向けた臨床研究を加速させるともに、採用拡大による組織体制の強化を行う予定。OUVCとしては、取締役を派遣しており、引き続きハンズオンで経営支援を行うと言う。