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AIタブレット教材「Qubena(キュビナ)」を開発するCOMPASSが6億円を調達

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AIを搭載したタブレット型教材「Qubena(キュビナ)」を開発する株式会社COMPASSは、本城慎之介氏、髙濱正伸氏、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社、加賀電子株式会社、日本インパクト投資1号投資事業有限責任組合(順不同)を引受先とする総額6億円の資金調達(第三者割当による新株式の発行・割当)を実施したことを発表した。これにより資金調達の累計額は8.6億円となる。また、楽天の共同創業者であり、現在は軽井沢風越学園設立準備財団理事長を務める本城慎之介氏が社外取締役に就任したことを合わせて発表した。

COMPASSが開発する「Qubena」は、AIが生徒の操作ログや計算過程、回答データを分析することによって、学習につまずいている原因を特定し、その生徒が解くべき問題へ自動的に誘導する。理解していないポイントに合わせて集中的に学習することによって、効率的な学習を実現できるのが特徴だ。同社が運営する学習塾の調査では、「Qubena」を使用して学習した生徒は、中学校数学の1学年分の学習範囲を平均7分の1の期間(32時間)で修了した。

「Qubena」の学習画面

今回の資金調達により同社は、「Qubena」のコンテンツの拡充や、新たな教科を含む教材の開発、新規事業への積極的参入を通して、事業を拡大・強化する。

また本城慎之介氏を社外取締役に迎え、ビジネスと教育の領域における本城氏の豊富な経験や知見を生かして、新たな教材コンテンツの開発や事業基盤を強化するとしている。本城氏は今回の就任にあたり「学習の効率を高めるだけでなく、学習者が自分自身の持っている能力を発揮することを支援するシステムが開発されることを期待している」とコメントしている。

本城慎之介氏 プロフィール

一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団理事長。
慶應義塾大学大学院在学中の1997年に三木谷浩史氏と共に楽天を創業し取締役副社長を務める。2002年に退任後、株式会社音別を設立し「教育」をテーマに活動を始める。横浜市立東山田中学校長、学校法人東京女学館理事を歴任。2009年から軽井沢町に生活拠点を移し、野外保育「森のようちえんぴっぴ」の運営と保育に関わる。2016年12月に軽井沢風越学園設立準備財団を設立し現職。高1、中3、中1、小5、小1の5児の父。

本城慎之介氏