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自己成長目標を決めろ、そう言われても何をどうすれば良いのか?

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就活や転職、社内の評価面談などで「自己成長目標/今後どうなりたいか/どういうスキルを伸ばしたいか・・・」など中長期のビジョンを考えるシーンは社会人になると多くなる。

よくある失敗として、キャリアアップや自己成長を急ぐあまり、目の前の業務や就活に役立ちそうな、例えば簿記や会計、プログラミング知識/技術などに目が行ってしまうなどが挙げられる。実際、幅広い知識/技術を吸収していくことも必要だが、それらはあくまでも目標を達成するための手段の一つにしか過ぎない。

何故目標が必要なのか

何かを成し遂げるための要素を大まかに因数分解してみると「①目標>②達成するために必要なKPI>③それを実現させる手段」の様になる。上記に上げた知識/技術は③の末端であることが大半だ。つまり①が明確になっていない状態で③を頑張ろうとしても、何をどれだけやれば良いのか?本当に役に立つのか?が不明瞭な状態で努力だけを続けなければならなくなってしまう。

例えばダイエットを例にしてみると、体重計に乗ったり夏物の服を着たりして「マズい」と思って「●月までに●キロ痩せよう」と考え、そこで初めて一日何キロ走ろう、ジムに週○回行こうと痩せるための手段を考え始める。

「①目標:○月までに○キロ痩せたい>②逆算すると1ヶ月ごとに○キロ痩せる必要がある>③そのためには代謝を上げて脂肪を燃焼させるためにランニングや筋トレが必要」という考え方を自然としているはずだ。

①②を正しく理解、実行しないまま③の手段を目標としてしまうと、どれだけ頑張れば良いのか?頑張れなかった日のリカバリーはどのくらいすれば良いのか?そもそも本当に適切な方法なのか?を正確に捉えられず、自分では頑張っているつもりなのに成果が出ない、評価されないということになりがちになる。

ではどの様に目標を決めていけば良いのか

とはいえ、自身の明確な目標が持てていない人にとっては悩ましいポイントだ。「◯年後に起業して成功するための能力を身につける」というわかりやすい目標がある場合においては、起業して成功するために必要となる能力や経験、またはそもそも成功とは何ぞやという定義などから思考し構造化することができれば、そこから逆算したKPI/マイルストーンを置きながら必要な経験やトレーニングを積むというアプローチが成立しやすいのではないだろうか。

しかし、誰もがそうではなく、むしろそうではない人も多い。

明確な目標が現時点でない/決まらない場合、意識すると良い点が大きく2つある。

一つ目:

  1. 自分がやりたいこと
  2. 自分ができること/得意なこと
  3. 社会や世の中から求められていること

この3つをバランスよく考慮するということだ。
これにより、大枠ズレのない検討を進めることが可能となる。

①自分がやりたいこと
薄っすらでもやりたいことや方向性があればしっかり考慮して欲しいのだが、この記事を見ている方の多くは現時点ではあまり明確になっていない方が多いと思われる。
ただ、現時点ではなければないで問題はない。

②自分ができること/得意なこと
自分ができること/得意なことをしっかり棚卸し/整理すると、③と重なる部分が見いだせてくるはずで、一旦はそこをスタートに検討を進めれば良い。また、自己研鑽を通じて②のできること/得意なことが増えてくると、自分がコントロールできる領域が色々と広がってきて、結果としてやりたいことも明確になってきたり、湧き出てきたりするものだ。まずはスタートラインに立つための準備として、自己分析を行い、社会や世の中における、今の自分の立ち位置を正しく認識することから始めよう。

③社会や世の中から求められていること
そもそも世の中のことを正しく知ることが必要だ。世の中の企業や事業、業種や職種、働き方などをしっかり勉強し、まず最低限の知識や見識を持たないと、今、何が世の中や社会から求められており、需要があるのか想像をすることは難しい。世の中の需要を知るには、日々ニュースなどを能動的に吸収しにいけば、自ずとできてくるはずで難しいことではない。この時、自分の興味がある分野だけを見るのではなく幅広く見る様にすると尚良いだろう。現時点で「①自分がやりたいこと」が明確ならば特定分野に絞るのも良いが、明確で無いならば、興味のある分野以外の情報から得られる気づきも多いからだ。

二つ目:
②のできること/得意なことを増やしていく際には、現状の自分ができることや、得意なことを「掛け算」した際に、その結果が最大化しそうな親和性の高い能力やスキル/経験を得ることにフォーカスしていくことだ。

人材としての希少性や市場価値は、「掛け算」によって確実に高めることができる。
例えば新規事業の企画立案を自分の武器(強み)とした場合、企画力に特化した外資系コンサルティング会社に「企画力」という単一の武器だけで勝つのは、余程の才能がない限り困難を極めるだろう。また同じ領域で同じ努力をしている人が居たら、経験年数が多い人に勝つことも難しい。その場合、新規事業の企画立案×営業力×グロース/システム/etcといった具合に、他の要素を掛け算をすることでシナジーが生まれたり、ビジネスシステム上の前後の部分を掛け算して加えることで、一気にその価値を向上させる、又はオンリーワンのものに昇華させることができる可能性が高まる。

目標を正しく認識し自己のキャリアをデザインすることも重要なスキルの一つ

つまり、現状の自分のできることや得意なことを正しく把握した上で、それだけに時間を費やすのではなく、相性が良い他の能力を並行し向上させることが、結果として非常に価値の高い人材になることの近道になるはずだ。

これらは俗に言う、I字型人材→T字型人材→Π字型人材へと、求められる人材のタイプが進化してきているのとほぼ同義と捉えて良いかと思われる。こういった自分の成長プランを自らで描く力、キャリアをデザインする力も大切な能力/スキルの一つで、中長期目標が決まらないという方は、まずはこの能力/スキルを養うことを目標にし、上記を参考に取り組んでみてはいかがだろうか。