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ソフトバンクと米クラウドマインズ、ブロックチェーンベースの認証ソリューションを共同開発

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ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮内 謙)と米CloudMinds Technology Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO:ビル・ファン、以下「クラウドマインズ」)は、ブロックチェーンをベースとした高セキュリティーな認証ソリューションを共同開発した事を発表した。このソリューションは、クラウドマインズのブロックチェーンベースの認証ソリューションと、モバイルキャリアの認証プラットフォームを組み合わせたものとなる。

IoTやロボティクス、Fintechなどの領域が急速に発展する中、流通するデバイスが多様化し、サービス認証やネットワーク接続を行う機会が増加するなど、デバイス、ユーザー、サービスを連携して管理することはますます重要になっており、現在これらを一元的に管理するソリューションない。

クラウドマインズのデバイス認証と、モバイルキャリアのユーザー認証を統合した本ソリューションは、モバイルデバイスとユーザーを連携させ、サービス利用時の認証を行うことができる。具体的には、モバイルデバイスの識別子(デバイス固有のID)と所有者情報をブロックチェーン上のIDに関連付ける。これにより、モバイルデバイスの所有者を安全に認証することができるため、ユーザーは、ユーザーIDやパスワードを入力することなくウェブサイト上のさまざまなサービスにログインできるようになる。

本ソリューションのフレームワークにおいては、強力なDDoS攻撃対策が可能なSDP(software defined perimeter)プロトコル※1を採用しており、この技術により、本ソリューションは高セキュリティーなID管理共通基盤を提供することが可能となる。

ソフトバンク IT統括 ITサービス開発本部 本部長 福泉武史氏は、次のように述べている。
「クラウドマインズとの協働により、Fintechサービスなどにおける認証や、IoT機器とサービスの連携管理が大幅に進歩すると確信しています。クラウドマインズの認証ソリューションは、共通のセキュリティーフレームワークに基づいているため、高度なセキュリティーを必要とするさまざまなサービスに利用可能だと考えています」

クラウドマインズのCEO ビル・ファン氏は、次のように述べている。
「今回の共同開発はIDoT基盤の実現に繋がる重要なステップです。IDoTは、ブロックチェーンとCMPCの権限管理スキームが非中央集権型であるという性質を踏まえ、多数のステークホルダーが共同で維持管理しています。単独の企業が独占的に利用することはできず、一つの企業が参加することをやめたとしてもプラットフォームは依然維持されます。私たちは、急速に近づいている自律的な世界に向けて、IDoTが不可欠な要素となると考えています」

[注]
※1 米国国防省情報システム局で開発され、ネットワークを経由したさまざまな脅威からアプリケーションインフラや利用者の情報を守るための機能。境界線(Perimeter)をソフトウエア上で構築、集中的に制御し、アクセス制御に関わる設定を柔軟に動的に変更して安全にデータを転送する。常に動的に相手先のアドレスなどを決定するため、その通信経路を外部侵入者から発見されず、攻撃やデータ漏えい・侵害を防ぐことができる。