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シンガポール経済開発庁がスマートインダストリーの準備指標を発表

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シンガポールの政府機関であるシンガポール経済開発庁 (以下EDB)は、試験・検査・認定および研修ビジネスを実施する第三者試験認証機関のTÜV SÜD (テュフズード)と提携し、企業のIndustry 4.0実現を包括的に支援する世界初の指標「シンガポールスマートインダストリー準備指標」を発表した。

新指標は、業界や規模を問わず企業がIndustry 4.0の概念への理解を深めることを支援する。また施設の現状を評価し、包括的な変革ロードマップを構築し、具体的で持続的なビジネス価値を提供する際の診断ツールとしても役立つ。

指標の最上層にはIndustry 4.0の基本構成ブロックとして「プロセス」「テクノロジー」「組織」の3要素を置き、これらのブロックを8つの項目に分類。さらにそれぞれの項目を、どの組織においても考慮・検討すべき16の評価指標に分類している。16個それぞれの評価指標については、既存のプロセスやシステム、構造を12日で評価できる評価マトリックスも合わせて提供される。この評価マトリックスは各指標値が必要とする中間ステップも示し、改善のためのガイドにもなる。

この指標はRAMI 4.0フレームワークを参考に作成され、21人の学識者や業界の専門家からなる諮問会議によって検証された。また技術的な厳密さと使いやすさを両立させるため、シンガポールの中小企業と多国籍企業の双方で検証され、シンガポール政府機関の支援も受けている。

EDBのリム・コックキアン副次官(産業グループ、エンジニアリング担当)は「この指標は、Industry 4.0に参加し、利益を得るための共通の枠組みをあらゆる企業に提供します。多くの企業がテクノロジーばかりを優先する中、テクノロジーと併せて人とプロセスについて考えることで、企業はIndustry 4.0の可能性を最大限に引き出すことができるのです」と述べている。

またTÜV SÜD会長のアクセル・ステプケン工学博士は「この指標は製造業に対し、Industry 4.0が意味することや、企業がどのように自身の変革を推進していくべきかについての明確な方向付けを行っています。国家規模での産業変革のために政府によって開発された世界初のIndustry 4.0ツールであり、その他のグローバルな製造イニシアチブとも強く連携しているため、将来的な製造業のグローバルスタンダードとなり得るものです」 とコメントしている。