建築物が海外にあり、実際に学生全員を連れて見学することが難しいためではあるが、VRを活用すれば、その問題点を克服し、建築空間に対するより深い理解を促す事ができるのではないかと考えた。そこで、積木製作が既に制作していた美麗なグラフィックで再現された「ファンズワース邸」のVRコンテンツを使用する事になった。
■コンテンツ内容
積木製作のリアルタイムVRであってもフォトリアルな映像表現を追求するという姿勢から開発された建築VR製品「VROX ARCHI TOURS」の主力コンテンツ「ファンズワース邸」を使用。
実際にある建築物をリアルに再現し、内外を自由に歩きまわる事ができ、寸法測定の機能も搭載している。
■今後の展望
吉岡准教授は今後、特に、海外や僻地にある実際に行くことが難しい建築物や、既に失われてしまった歴史的建造物を中心に、その建築空間をVRで再現し、学生に体験させる予定である。著名な建築物の空間を、VRを通して体験する事が、建築を学びはじめたばかりの学生にとって、どの様な教育的効果を及ぼすかを検証し、建築教育の現場でのVRの利用方法を検討する。
現場の意見は逐次積木製作にフィードバックし、コンテンツのアップデートを図っていく。