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ヨーロッパでSTOを行うための課題:DESICOのCEO、LaimonasNoreika 氏のインタビューより抜粋

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DESICOは、個人投資家と適格投資家のために、セキュリティトークンを発行、投資、取引するための完全に法律に準拠したプラットフォームを目指している。DESICOは、欧州連合およびユーロ圏の国であるリトアニアに登録されており、リトアニア銀行の監督の下で(欧州中央銀行の管理下で)運営することを目指している。

今回はDESICOのCEOであるLaimonas Noreika 氏へのインタビューからSTOに関して重要だと思われる部分を抜粋した。

Laimonas Noreika 氏の考える現状の課題

問題1:トークン化された証券を発行するためのインフラストラクチャがない
問題2:個人投資家がトークン化された証券を取得するのは難しい
問題3:ポストICOの流動性の欠如

有価証券をトークン化し、取引する上でもっとも大きな課題

トークン化された有価証券が広範に活用されるための最大の課題は、セキュリティトークンを発行し、取引するための規制枠組みが存在しないことである。また、また、トークン化された証券が個人投資家ではなく認定投資家のみが利用可能な場合、有価証券のトークン化が活用される見込みは限られる。

セキュリティトークンの最も大きな利点と、最も大きなリスク

セキュリティトークンのもっとも大きな利点は、その発行と取引の容易さにある。例えば、従来の株式と比較した時に、流動性が向上すると考えられる。セキュリティトークンはデジタル時代の真のプロダクといえるだろう。より速く、順応性があり、そしてよりユーザーフレンドリーである。
もっとも大きなリスクは、現状セキュリティトークンに対する法規制が不足していることだ。

どの種類の有価証券/資産クラスのトークン化が最も効果があるか

ほとんどすべての資産はトークン化可能である。株式が最初にトークン化されることになるのは当然のことだ。そして、「トークン化された証券」と言うとき、90%以上の割合で、トークン化された株式を想像するだろう。

今後のSTOで重要となるのは個人投資家

個人投資家がブロックチェーン経済を支える最大の原動力であるという事実が存在する。 個人投資家がブロックチェーン業界に参入する意欲を失ったとき、市場は低迷をしていく。したがって、STOは認定投資家または機関投資家だけに限定されるべきではなく、第一に個人投資家が活動できるようにすることが大切だ。 ブロックチェーンは民主化についてであり、小売業からアクセス可能なSTOはまさにブロックチェーンによる民主化にあたる。

今後5年間でセキュリティトークンエコシステムの展望

トークン化された証券は、今後5年間で個人投資家が資産所有権をより利用しやすくなるという変革をもたらすものだ。 従来のベンチャーキャピタルはなくならないだろうが、トークン化された証券は最も有望なスタートアップのために資金を調達するための主要な方法になるだろう。

 

参照元:DESICO: How to issue and trade Security Tokens in the EU

STOについて詳しく知りたい方はこちら

記事執筆
塚田愼一

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