ハーバード大学基金がSEC初認可の可能性があるSTOに投資

アメリカのハーバード大学が、SEC初認可の可能性があるBlockstack 社のSTO(セキュリティトークンオファリング)に投資を行ったことが判明した。
Blockstack 社は5000万ドルを調達すると見込まれるトークンセールを行うために米国証券委員会(SEC)に申請を提出したばかりだ。
ハーバード大学はSTOに少なくとも500万ドルを投資か
Morgan Creek DigitalのAnthony Pompliano氏のTwitterへの投稿によると、ハーバード大学は少なくとも500万ドルを投資するとされている。
BREAKING: Harvard’s endowment invested $5M – $10M directly into Blockstack’s token sale.
This means that one of the leading university endowments is comfortable holding tokens directly.
THE VIRUS IS SPREADING 🔥
— Pomp 🌪 (@APompliano) 2019年4月11日
米SECに提出された文書によると、Harvard Management Companyのメンバー7人にうち、3人(Charlie Saravia, Zavain Dar, and Rodolfo Gonzalez)が95,833.333 Stack Tokenを購入した。
分散型のインターネットを生み出す:Blockstack社とは
Blockstackの目的は、すべてのインターネットユーザーのプライバシー、セキュリティ、そして自由を確立し保護する、オープンで分散型のインターネットを育成することだ。
今回、Blockstack 社は5000万ドルを調達すると見込まれるトークンセールを行うために米国証券委員会(SEC)に申請を提出した。認可されれば、SEC認可のもとで行われる初のSTOになる。
大学基金とは何か
大学基金とは大学が個人、法人から集めた寄付金のことであり、ハーバード大学の1年間の寄付金は800億円前後になると言われている。ハーバード大学を含む各大学はこの寄付金を株などに投資して、年利15%程度を獲得している。大学の資金であり、損を出せないことから慎重な運用が行われており、大学基金が投資すると、その投資対象は一定の信頼を得ることができる。
待望された機関投資家の仮想通貨業界への参入
長年にわたり、仮想通貨の投資家の多くは、暗号資産の拡大を支援する機関投資家の参入を望んでいた。しかし資産管理や規制面が不十分であり、ICOの詐欺が横行していたことから今まで投資対象にならなかった経緯がある。
現時点で仮想通貨は長期的な価値が疑問視されていることから、仮想通貨への投資はリスクだと考えられている。今回ハーバード大学が仮想通貨への投資を決定した背景には、Blockstack社のSTOのSEC初認可が見込まれることが挙げられるだろう。正式に認可されることで、トークンセールは規制された透明性が担保された場所で行われることになる。
参照元:
Harvard University Makes $5 – $10 Million Crypto Investment into Blockstack Security Token Sale
Blockstack
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記事執筆
塚田愼一
