【STO】2019年上半期のSTOによる資金調達額は1億3200万ドル:調達額は減少傾向にあるものの調達件数は過去最多

規制に基づいて有価証券等をトークン化し、資金調達を行うSTO(セキュリティトークンオファリング)が注目を集め、2019年には大きく発展するとされている。
この度、STOblock社が発表したレポートによると、2019年の上半期において、資金調達額の総額は減少傾向にあるものの、STOの実施件数は過去最多だと言う。
2019年上半期のSTOレポート:STOによる調達額は約1億3200万ドル

STOs raised $103.2M in the first half of 2019
STOによる資金調達は、昨年の同時期に比べると調達額は約1億3200万ドルと、41%減少した。
一方でSTOによる資金調達実施件数は19件と、217%増加している。
実施件数の増加にも関わらず、平均的な調達額は約540万ドルと、81%も減少した。
これまでに74件のSTOが発表された。そのうち46件は2019年前半に発表されており、これまでに発表されているオファリング全体の62%を占めている。
取引規模は比較的小さくなっているが、2019年の上半期には、これまで以上に多くのSTOが発表されている。
この背景には、規制ガイドラインが発表されつつあること、流通市場の発展、および市場参加者の増加、特に発行者の参入障壁を下げる発行プラットフォームの増加による、セキュリティトークンエコシステムの進化が理由として挙げられる。
2019年後半に注目すべきは、STO実施件数増加の勢いが持続できるかどうか、そして調達額の平均が2018年に記録されたものを上回るかどうかである(2018年上半期の平均調達額は2800万ドル)。
参照元:https://www.stoblock.io/blog/security-token-offerings-raised-103-2m-in-the-first-half-of-2019/
記事執筆
塚田愼一
