ビットコインをはじめとする仮想通貨は、中央で管理する発行体が存在しない分散型ネットワークによりプログラムが成り立っている。そのための信用を担保するために、「暗号技術」と「合意形成アルゴリズム」によって構成されており、分散型ネットワークの合意形成に参加しインセンティブを得る行為はマイニング(採掘)と呼ばれている。
2.マーキュリーにおける仮想通貨マイニングについて
マーキュリーで行うマイニング事業では、ビットコインやイーサリアムのようなプルーフ・オブ・ワーク(POW)ではなく、プルーフ・オブ・ステイク(POS)によるマイニングを実施する。POSでのマイニングは「保有による証明」方式といわれる合意形成アルゴリズムで、フォージング(鋳造)とも言われており、POWに比べて消費電力が少なくて済むなどの利点がある。
NEMにおけるマイニングは「ハーベスティング」と呼ばれ、プルーフ・オブ・インポータンス(POI)という独自の方法を用いており、各ノード(接続点)における「重要度」の指標がハーベスティング成果に影響することが特徴。マーキュリーにおけるハーベスティングは、通常ノードの上位版とも言える「スーパーノード」を活用したものとなる。
Wavesにおけるマイニングは「リーシング」とも呼ばれ、特定のノードにWavesをリース(貸し出し)することで、対価としてWavesを受け取れる仕組みとなる。NEMと同様に、Wavesネットワークへの貢献を果たすことで、リーシング報酬を得るという仕組みとなっており、マーキュリーでは「フルノード」と呼ばれる形でのリーシングを行っている。
これらのマイニングシステム構築にあたっては、株式会社イーサセキュリティ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:加門昭平、以下イーサセキュリティ)と業務提携を行い、共同で構築、運用している。