自由診療クリニック特化型のDXツールで売上拡大と業務負荷の軽減に貢献 株式会社B4A Technologies 代表取締役CEO 植松 正太郎
VentureTimes編集部

株式会社B4A Technologiesはリアルタイム予約や電子カルテの機能を備えた、自由診療クリニックのDXを実現するクラウドツール「B4A（ビーフォーエー）」を開発・提供しています。
植松代表は「自由診療領域のDXを推進して、クリニックで働く人と、そこに来るお客様の双方に利益をもたらすプラットフォームをつくりたい」との想いで、2021年1月14日に設立されました。
創業の経緯から今後のビジョンについて、インタビューさせていただきました。

自由診療の「非効率」を解消するために創業

編集部：本日はよろしくお願いいたします。
創業の経緯と電子カルテの事業に参入されたきっかけを教えてください。

植松代表： 幼少期から起業家である親の背中を見て育ちました。
次第に自身で事業を運営したい気持ちが高まり、社会人1社目は金融系の大手企業で経営を学び、2社目の医療関連のコンサルティング企業でビジネススキルを高めました。
2015年に同コンサル企業のグループ子会社で社長業を経て、B4A創業に至りました。

当時はIT産業の波が押し寄せており、知見のある医療とITを組み合わせたビジネスでの創業を考えました。
以前に携わっていた業務で、クリニック運営の非効率なオペレーションを体感する期間が1年ほどありました。その経験から、クリニックの業務をデジタル化して、エンドユーザーとスタッフの双方が楽になる上に経営面でも貢献できるツールの開発をしようと思い立ちました。
多くの企業が保険診療領域へ参入するなか、差別化を図るために自由診療領域への参入を決めました。

拡張性の高いクラウドツールと開発力で差別化を図る

編集部：ありがとうございます。B4Aの特徴を教えてください。

植松代表：前提として自由診療領域のデジタル化は遅れています。
保険診療を扱うクリニックの電子カルテ導入率8〜9割と比べ、自由診療を扱うクリニックの普及率は自社調査で約5割です。
カルテ以外の同意書や契約書も、クリニックの約8割が紙を使っています。
弊社は電子カルテ単体ではなく、自由診療領域のプラットフォームとして、関わりのあるすべての業務をデジタル化していくのがコンセプトです。
院内の人や部屋、機械、お金をデジタル上でワンストップに管理できるため、業務負荷と労働時間が軽減します。

編集部：電子カルテを提供されている競合会社とは、どの点で差別化を図っていますか。

植松代表：電子カルテを提供している他社さんの中には、院内にサーバーを設置するオンプレミスという更新性の乏しいシステムを使っている会社もまだあります。
弊社はクラウド型サービスのため、更新性が高くフィードバックもあり、顧客が使えば使うほど便利になります。
しかしクラウド型のツールは顧客の支持を得られる一方で、提供する側としては開発のための資金力も欠かせません。利益が出るまで時間がかかるので、撤退する会社が後を絶たない印象です。
弊社はベンチャーキャピタルから資金調達し、約300院以上のクリニック様に活用していただいたことで、健全な運営が可能となりました。
複数院展開のクリニック様ならではの課題を解決できる要素や、他システムとの連携も強化しております。エンジニアの開発力により、次々と導入先のニーズに合う機能をリリースできているため、後発のブロックにも繋がっています。

自由診療のハードルを下げ、院もエンドユーザーも喜ぶ未来へ

編集部： ありがとうございます。今後の展望を教えてください。

植松代表：B4Aは単なるシステム屋さんではなく、プラットフォームであると考えております。
クリニックの業務改善だけではなく、オンライン予約やキャッシュレスを導入することで業務負荷を減らし、自由診療を実施するハードルを下げていきたいです。
オンライン事前決済を導入した事例として、キャンセル率が15%から0%になった導入先もございます。
今後もクリニックのニーズに応える機能をリリースし、3年以内に導入院数1,000院を目指し、自由診療領域のDXを更に推進していきたいと考えております。
創業してまもなく3年間が経過します。
次の3年間も更に飛躍していきますので、意欲的なエンジニアやカスタマーサクセスでのメンバーを募集しております。
ぜひ、当社サイトからご応募お待ちしております。