本インタビューでは開院の経緯から今後のビジョンについて伺いました。
編集部:本日はよろしくお願いいたします。
開院までの背景や経緯について教えていただけますか?
佐藤院長:私はこれまで多くの患者様の治療を美容クリニックの勤務医として行って参りました。
この業界では、多くのクリニックが専門性を打ち出し、特定の領域に焦点を当てて診療を行うことが一般的ですが、私は、患者様の真の満足度向上には、より総合的なアプローチから患者様の悩みを考え、包括的な治療提案が必要であると感じておりました。
この思いを実現するため、自らのクリニックを開業をするに至りました。
編集部:ありがとうございます。
佐藤院長:私たちは得意な分野がありますが、押し付けるつもりはありません。
患者様に真に寄り添うことが最優先です。
編集部:佐藤院長の注目している治療を教えていただけますか?
佐藤院長:現在は再生医療に注目しております。
注入などのエイジングケアには表面上の対処となるので限界があります。
その限界を打破できるのが、再生医療です。
再生医療は、身体の根本から若返りを期待することができます。当院では細胞培養施設(CPC)を設けております。
当院における肌の再生医療とは、部分的に老化した箇所へ、昔の自身の細胞を補充してあげることです。
紫外線を浴びると、弾力線維が壊れ、ハリが無くなります。
そこに新しい細胞をいれることで戻してあげます。
荒れてしまった畑を耕し、肥料をいれるイメージです。
必ず自分の細胞でなくてはなりません。
今が一番若いわけですから、患者様には今の細胞を取りましょうと提案しております。
例えば粘土で骨組みをつくりますよね。
その粘土自体が脆ければ、すぐに崩れます。
粘土や表面の塗装を確実にしないと、根本的に美しくはならないのです。
当院では線維芽細胞を取って保管し、年齢を重ねてから肌にできた細かいシワや、弾力性の乏しい部分へ補給しています。
すべてを手術するとダウンタイムが発生したり、不自然さが出たりする可能性も否めません。
当院では患者様に合わせたプランニングを行い、マイナスを削って素敵な部分を活かす施術を行っています。
編集部:貴院を訪れる患者様の年齢層はどのような方々が多いでしょうか?
佐藤院長:主に40代から60代の方が多いですが、60代以上の患者様もいらっしゃいます。
70代以上の方々が一般的に望まれるのは、過度な若返りではなく、その人らしい年齢を保ちつつ、健康的で活力に満ちた外見です。患者様の役職や経験に相応しい年齢に見えるよう緻密かつ配慮深い美容医療のアプローチを採用しています。
全体的な外見を自然に調整するために、注入剤を使用することから始まります。さらに、必要に応じて、より特定の治療や手術をご提案することもあります。
編集部:プランニングの期間はどのくらいでしょうか?
佐藤院長:年単位の方もいらっしゃいます。
一年ですべてを変えるのではなくて、維持する時期も必要です。
患者様のライフスタイルに合わせて調整させていただいております。
編集部:貴院が患者様から支持される理由について、佐藤院長の見解を教えてください。
佐藤院長:「センス」と「信頼」にあると考えています。SNSやウェブサイトの写真だけでなく、実際の治療においても、本質的な美しさを引き出すことが重要であると考えています。これには、施術を行う際の微妙な加減を見極めるセンスが必要です。また、ある部位の改善が他の部位に影響を与える可能性があるため、心理的ケアも重要視しています。さらに、ジェンダーレスの美容観を取り入れ、患者様一人ひとりの美の方針を尊重しています。
編集部:ありがとうございます。
美容クリニックが増加している中で、佐藤院長が一年経営して得た教訓や良かった点はありますか?
佐藤院長:品質の高さと誠実な対応を続けることが重要ということです。当院は積極的な集客施策を行っておりません。
品質を保ち、誠実な対応に徹することで、
ありがたいことに患者様のご家族、ご友人、ご親戚からの紹介もいただいております。
編集部:今後の展望についてお聞かせいただけますか?
佐藤院長:私たちはトレンドに流されることなく、患者様が10年後も若々しい外見を保つ手助けをすることを目指しています。
「昔よりキレイになっている」がキーワードです。
若さを維持するためには、継続的な努力が必要です。
当院は外科領域や注入領域、肌、再生医療領域など幅広い領域に精通しているため、総合的に考え、患者様のお悩みやリクエストに適切な治療をご提案することができます。
一方で当院は、現在は、身体の病気や予防は専門外です。
将来的には診療領域を拡大し、患者様へのサポートを多角的に展開したいと考えています。
編集部:今後の再生医療に対する期待を聞かせてください。
佐藤院長:再生医療の領域は、まだ解明されていない部分が多く、様々な希望と期待が飛び交う分野です。私たちは、この分野の可能性に目を向けつつも、どのように現実的な治療に応用できるかを重要視しています。
患者様が持つ”本来の美しさ”を引き出す治療ができるよう、今後も開発と実践に励んでいきたいと思います。
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院長/佐藤 英明